リモートユーザビリティテスト(リモートユーザーテスト)とは、テスト会場に来ていただく代わりに、Web会議ツールなどを使用してオンライン上でユーザーがWebサイトやスマートフォンの画面、または家電や日用品などを操作する様子を観察し、操作中または操作後に意見や感想を聴取する調査手法です。
テスト会場で実際にお会いして行う会場調査には、ユーザーとのコミュニケーションの取りやすさ、観察のしやすさなど他に代えがたいメリットもありますが、リモートユーザビリティテストには、普段の利用環境で操作が行える、遠隔地の方でもご参加いただける、参加スケジュールの調整がしやすい、費用が抑えられるなどのメリットがあります。調査の要件や予算に応じて、最適な手法を選択するとよいでしょう。
リモートユーザビリティテストには、モデレーターの有無により大きく2つの手法があります。
モデレーターあり |
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モデレーターなし |
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下記にそれぞれの手法の特徴をまとめましたので、参考になさってください。
費用 | 高め |
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期間 | △ サンプル数が多いと延びる |
参加者 | △ 会場の近隣地域の方のみ △ 事前に合意した日時に参加 △ 初めての環境で参加 ◎ 調査要件に合えばPC・スマホ未経験でも可 ◎ ネット環境は会場で用意 |
モデレーター | ◎リアルタイムでユーザーの操作状況・反応が分かる ◎課題や意見の深掘りがその場でできる ◎参加者サポートがしやすい |
多言語対応 | 同時通訳で対応 |
費用 | 会場テストとリモートユーザーテスト(モデレーターなし)の中間 |
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期間 | △ サンプル数が多いと延びる |
参加者 | ◎ 地域は問わない △ 事前に合意した日時に参加 ◎ 普段の環境で参加 △ ある程度PCやスマホの利用に慣れている必要がある △ 自宅に高速ネット環境が必須 |
モデレーター | ◎ リアルタイムでユーザーの操作状況・反応が分かる ◎ 課題や意見の深掘りがその場でできる △ 参加者サポートがややしづらい |
多言語対応 | 同時通訳または自動翻訳(字幕)で対応 |
費用 | 低め |
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期間 | ◎ 短期間で多くの回答を集められる |
参加者 | ◎ 地域は問わない ◎ 期間内で好きな時間に参加 ◎ 普段の環境で参加 △ ある程度PCやスマホの利用に慣れている必要がある △ 自宅に高速ネット環境が必須 |
モデレーター | (介在なし) |
多言語対応 | 自動生成の発言録を自動翻訳して対応 |
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